父親が最近、椅子に座っていると脚が痛い。神経痛?みたいな感じになっていました。座っている椅子が古いやつだったので、腰に良さそうなブランドの椅子を買ってあげました。
父親の悩み
椅子がどうもおかしい。座ってるとピーンと痛くなる……
昔から使っている椅子(たぶん1万円もしない安いやつ)がなんか最近合わない様子。
他の椅子を使わせても今の方がいいと言うし、かといってなんか脚に問題が生じているしで……困ったのです。
高機能な椅子をプレゼントしようとした理由
椅子に問題があるのでは?と父親も思っていたし、私自身も椅子が古すぎて微妙だなと感じていました。
さらにちょうど椅子のベアリングが壊れたみたいで変な音がするように。
そこで父親に、スマホを見せて2~3万円のゲーミングチェアとか革張りの椅子とかを見せました。
すると、
おお。まあ悪くはないな。今の椅子修理するよりええか
と満更でもない様子。
ただ2~3万の椅子はある意味中途半端。
ちょっと造りが甘い製品が多いので考えました。
アーロンチェアは高い……おっ?なんか知らないお手頃なブランドがある
私自身は過去に購入したハーマンミラーのアーロンチェアという腰痛持ち御用達ブランドの椅子を愛用しています。
それをプレゼントにしようとも考えましたが、あまり自分にお金をかけない、遠慮しがちな父親には価格が高すぎて使わない恐れがありました。もったいないと。
しかもアーロンチェアの価格見たら私が買った時が15万円程度。それが今25万円。どんだけ値上がりしてんだよ。こりゃ無理だと。
アーロンチェアはさすがに父親が遠慮しそうだ
かといって中途半端なブランドはな~と探していたら、ちょうどセールをやっている時期みたいでアメリカブランドのSteelcaseという椅子が見つかりました。
割引後価格で63,000円ほど。これなら父親も気兼ねしないはず。というわけで購入しました。
※上のランクだとアーロンチェアクラスがあります。
プレゼントした結果
父親の脚状態が良くなったかも
まだよう分からん
本人は変わっていないと言いますが、私から見ると歩く時の姿勢や速さ、力強さが良くなったと思います。
今までの椅子はシンプルな形状で腰や背中に微妙な負担がかかっていて、それがなくなったことで体の動きがスムーズになったのではないかと。
居眠りするときの姿勢が変わった
ウチの父親は自分の部屋で椅子に座ってTVをよく見るのですが、年齢もあってかよく寝落ちします。
その際に従来の椅子だと小さな背もたれだけで背中を支えているため、後ろに持たれすぎたときに背骨がかなり反る形になります。
もしかするとこの姿勢が脚の痛みに繋がっていたのでは?という気もしています。
まあなんかええのは分かる
でも新しい椅子にしてからこの後ろにグイーンと曲がる値落ち姿勢はなくなっています。
単純に座っているときだけでなく、寝ていて本人の意識がないときの姿勢もどう支えてくれるか?が椅子選びの重要なポイントかもしれません。
Steelcase Series 2を選んだポイント
購入したのはSteelcase Series 2です。
同社の下から2番目のグレード(89,800円)
高すぎず安すぎて品質に不安がない価格帯というとこの辺りかなと。そして父親が価格にビビってしまわないのは10万円以下だと判断。
セールの時期に買ったので30%OFFでした(アカウント作っておくと通常20%のところ30%のコードが届きました)。
62,000円くらいで買ったよ
背中がメッシュ
私はアーロンチェアを使っているのですがアーロンチェアは座面も背面もメッシュで通気性が抜群です。だから夏が涼しい。
冬は温かいクッションとか置いているので寒くはありません。
父親は真夏でもエアコンをあまり積極的に使いません。年寄りあるある。
ワシが若い時なんてエアコンなんか使わんかったで
だからメッシュ構造の椅子なら扇風機の風で体温が上がりにくくなると考えました。
本当は座面もメッシュで考えましたが、アーロンチェアくらいの品質じゃないとメッシュ座面は剛性や座り心地に違和感が出やすそうなのでやめました。そもそもアーロンチェア以外であまり座面メッシュ少ないですけどね。
座面が3段階で前後調整
この機能なかったら父親は気に入らなかったかも。だから事前の好み調査必須
座面の高さ調整は当たり前ですが前後位置を調整できる椅子はそんなに多くありません。
ウチの父親はどうも深くがっつりと腰掛けないとダメみたいなのですが、最近の椅子ってまあまあ浅めが多いように思います。その分、背面の形状で腰をサポートするような。
Steelcase Series 2は横の取っ手を上げながら座面が後ろ、真ん中、前と動かすことができます。
父親は真ん中位置だと浅いと感じましたが、前に出すことで深く座れて脚が落ち着いたみたいです。
Steelcase Series 2が実際に届いてからの感想
現物を見なかったので不安だったが質感がかなり良かった
ネットで椅子を買うのは結構ギャンブル
ネットで見つけたブランドで現物も見ずに買いましたが。なので機能性というより質感、耐久性に不安がありました。
こういう樹脂素材は安いものだと本当にモロイので心配していたのです。
でもいざ届くと結構ビックリ。思っていた以上に質感が良くて高級感がありました。これは意外。この価格帯でこの質感なら上のクラス買っても質感満足度は変わらないかも。
さすがアメリカブランド?変なきしみ、たわみがない
アメリカ人は重いからアメリカブランドは頑丈な傾向
息子の私自身はハーマンミラーのアーロンチェアを使っています。Steelcase Series 2はその価格の半分近くなので耐久性も落ちるかな?と思っていました。
10年保証と言っても価格が安いから微妙じゃないかと。
ですがこの点に関しては事前の不安はそれほどありませんでした。
理由はアメリカブランドだからです。
アメリカ人はみんなデカい人が多く、そんな人が座ってすぐ壊れるようだと向こうじゃクレーム祭りです。下手すりゃ訴訟とかにもなりそうなイメージ。それがアメリカ。
そのせいかやはり頑丈でした。椅子はちょっと価格をケチると変なきしみ音やガタツキがありますが、Steelcase Series 2はそれが全くありませんでした。
肘置き部分もおもちゃ感がなくてしっかりしていますし、軟そうな部分はありませんでした。
私は自転車が趣味の一つですが、体重が重い人や頑丈さを求めるならアメリカブランドの自転車は結構選択肢に入りますよ。耐体重制限が欧州より高いです。
親孝行として機能性を重視した椅子を親にプレゼントするときのポイント
サプライズはハードルが高いので避けた方がいい
親孝行にサプライズはいらんと思うよ。自己満にならないようにね
椅子は年寄でも好みがあります。
気に入らない椅子だと圧倒的に邪魔に感じます。
私は事前にスマホでこんなのどう?といろいろなタイプの椅子を見せて興味を伺いました。
特に重要視したのは、どれが気に入っているかよりどんなタイプが苦手かどうかです。
革張りはいらない、背面が動かないタイプはダメ、大きいのは邪魔だ、などなど苦手とする椅子の特徴をハッキリさせておきます。
なので事前に親に聞いておく必要があるので、いきなり「これがいいんじゃない?」でプレゼントするのは難しいのでおすすめしません。
開封とセッティングをしてあげること
アーロンチェアくらいになると配達と同時に開封、セッティングをしてくれますが、そこまでのブランドじゃないと開封からセッティングは自分でやらないといけません。
特に機能性が高い椅子はドでかいダンボール箱で届くので親一人だとまともに開封できない恐れがあります。
ちなみにSteelcase Series 2は想像以上にデカい箱で来ます。かなり余裕を持ったサイズです。なんかアメリカブランドぽい。
箱が無駄にデカい。本当にデカいから注意。ウチの門扉だと片方じゃ入らなかった。古いビルだとまず入らん
開封するのもスペースがないとキツいくらいです。ダンボール箱を分解して捨てるのも一苦労。
セッティング自体は簡単ですが親はできない可能性があります。せっかくの高機能な椅子もちゃんと体に合うようにセッティングしないと意味がありません。
それなりの椅子をプレゼントするなら、子供が開封から親の意見を聞いてのセッティングまでしあげてこそ親孝行として完成するでしょう。
良い椅子は親の介護リスクを下げる効果がある
介護になったら毎月3~10万円。さらに精神的負担(プライスレス)
良い椅子は主にデスクワークのビジネスマンが買う、というイメージがあります。
でも親が家で椅子に座っている時間が長いなら、テレワーク向けのような腰痛予防効果がある椅子をプレゼントするのは親孝行候補として非常におすすめです。
なぜなら、若い人が椅子に座りすぎて腰痛になったり体調不良を起こすのです。年老いた親ならもっと影響が出ますよね?
良い椅子によって親の体の負担が取り除かれるということは、それだけ転倒リスク、腰痛や体の節々の痛みを予防することができます。
つまりそれは「介護リスク」を下げることができる、ということにほかなりません。
親孝行は巡り巡って自分のためになります。数万円で防げる介護リスクと考えたら、介護でかかる費用と比べて激安でしょう!